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ミイデラゴミムシ


更に韜晦人生は続く。。。

最近、奇異な生物に惹かれる。
生き抜く知恵とは時に生物を進化させる大きなトリガーとなるのだ。

ミイデラゴミムシという甲虫がいる。
漢字で書くと三井寺芥虫。
私のPCの壁紙はこの甲虫の写真でいっぱいだ。
危険回避の術として動物は擬態や防御、攻撃といったものを形を変えて有している。
中でもこのミイデラゴミムシは私のフザケタ感性に
面白いほど引っかかった危険回避術を有する。

体内に化学プラントを持ち、高熱の屁で敵を撃退するのである。
腹部の貯蔵嚢に過酸化水素とフェノールの化合物が貯蔵されており、
外敵からの刺激が加わると、酵素を触媒にしてヒドロキノンという物質を生成し、
尾部から爆発音と共に100℃近くの屁を発射する。
ここまで書いてみて、発射を想像するだけでバカバカしくて笑える。

ミイデラゴミムシにしてみれば敵に襲われないよう、必死なのである。
客観的に観察すると「高温の屁」の噴射がオモシロく、哀れすら感じる。

私が本能的に身に付けている外敵からの防衛方法は主観的には「防衛」でも、
客観的に見れば造作も無い、笑い・哀れの対象でしかないのかもしれない。
自分の価値観を笠に、虚勢を張っているだけなのかな。
しかし、冒頭にも書いたが「生き抜く知恵」は進化のトリガーとなる。
私は、主観的な「防衛」を続けることでいつの日にか、
他人からも認められる客観的な危険回避術を身に付けたい。
それが、客観的に笑い・哀れの対象であったとしても。
今は虚勢でしかないのだから。
ミイデラゴミムシの気持ちになってそんなことを思った。

私も奇異な生物なのだ。
「御仏の鼻の先にて屁ひり虫」 一茶ミイデラゴミムシ_b0049629_2114821.jpg
by asd74302 | 2005-01-11 02:10
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